ひとりの経営者として、葛藤の中で見つけた光

会社を経営していると、どうしても「効率」を優先してしまう時期があります。 私自身もそうでした。

日々の業務をこなしながら、より早く、より正確に、より結果を出す。 けれど、そうすればするほど、なぜか孤独が増していく──そんな感覚がありました。

「誰かに相談したい」と思っても、経営者には簡単に弱音を吐ける相手がいません。 同じ立場の人は少なく、社内の人には言えないことも多い。 気がつけば、一番信頼すべき“人との関係”が後回しになっていました。

そんな頃に出会ったのが、BNIでした。 最初は「異業種交流会のようなもの」と軽く考えていましたが、初めて参加した朝のミーティングで、思いがけない光景を目にしました。

メンバーたちは笑顔で互いのビジネスを紹介し合い、 「〇〇さんにこの方を紹介したいんです」と、相手の成功を本気で願っていたのです。

その空気に、心が少し震えました。

名刺を配るだけの集まりではなく、信頼を通して人をつなぐ“仕組み”がそこにはありました。
紹介が生まれるたびに、誰かの問題が解決し、誰かの未来が動いていく。 それはまるで「信頼が経済を動かしている」ような光景でした。

BNIのフォーマットは緻密に設計されています。 出欠、紹介、ミーティング内容──すべてが見える化され、誰もが公平に貢献し合えるように構築されている。 私はそこで初めて、“人に頼ること”が戦略であり、“信頼を築くこと”が最良の投資であると理解しました。

かつての私は、効率を優先しすぎて「信頼の時間」を削っていました。 でも今は、時間をかけて築いた信頼こそ、最も確実に成果をもたらすと確信しています。

ひとりの経営者としての葛藤の中で見つけたその光は、 今も私のビジネスの中心にあります。

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